メガ枠と行動保証
今回は、7世代で盛んに叫ばれる概念である“行動保証”について考察していく。
行動保証とは、Z技やメガシンカなどで展開が高速化している環境を背景に生まれた概念である。
5世代の基準であった、「ラティオスの眼鏡流星群」を遥かに超える火力が蔓延する中では、自分のポケモンが行動できずに倒される状況が簡単に成立する。
ポケモンというゲームは、行動できなければ絶対に勝てない。そこで生まれたのが、持ち物や努力値振りによって行動を確実化しようという考え、すなわち行動保証である。
行動保証を手軽に実現できるのが、持ち物を持たせることだ。その中でもタスキとスカーフが2大巨頭で、多くの構築にこの持ち物が採用されている。その他の手段として半減実などがあるが、汎用性では2トップにかなわない。
さて、標題のメガ枠だ。メガ枠の持ち物はメガ石で固定であり、持ち物による行動保証が不可能である。一般ポケモンでは対面時に、「スカーフで上から殴られるかもしれない」「タスキで耐えられるかもしれない」という圧が常にある。一方、メガ枠にはその圧がない。Sが勝っていれば確実に抜けるし、確定1発の火力が出せれば必ず落ちる。
では、いかにしてメガ枠に行動保証を与えるか。一つは、構築単位でメガ枠をサポートする方法。壁展開、欠伸展開などがそれにあたる。もう一つ、そして自分が最も注目しているのが「メガ枠で有利対面を作ること」だ。有利対面を作れば相手の行動を大幅に制限でき、こちらの行動が通しやすくなる。
さて次のステップ、メガ枠の有利対面の作り方だ。
①初手出し
安直にして強力。相手も警戒するゆえ成功しづらいが、初手の出し勝ちができれば大いに有利となる。
②対面操作
ボルチェン、とんぼ、バトンなどで強制的に有利対面を作る。ボルトランド、コケコランドなどの構築の主軸となる考え方。
以上、メガ枠と行動保証について述べた。目新しい点は特にないが、メガ枠でいかに有利対面を作るかという考えを再確認できた。
今回の記事はここまで。お付き合いいただきありがとうございました。